頭痛(片頭痛、群発頭痛、緊張型頭痛)とは
[どんな病気?]
脳自体には痛みを感じる知覚神経(ちかくしんけい)がありません。脳を包む髄膜(ずいまく)が、脳圧の変化や脳の血管の拡張などに反応して、痛みを感じるのが頭痛です。くも膜下出血や脳腫瘍など他の病気が原因となっている頭痛もありますが、他に明らかな原因のない頭痛は大きく3つのタイプに分けることができます。
ただし、頭痛には上記のような重大な病気が隠れている可能性があるので、次のような場合は、「よくある頭痛」と放置せず早急に医師の診察を受けましょう。
- 突然激しい頭痛が起こった
- いつもの頭痛とは様子が違う
- 頭痛の程度がどんどんひどくなる
[病気の原因]
慢性の頭痛は、多くは原因がはっきりしていません。
【片頭痛】
血管の拡張により頭痛が起こるという説や、脳血管のまわりにある三叉神経(さんさしんけい)から放出される物質により起こるという説があります。
【群発頭痛(ぐんぱつずつう)】
原因は不明です。
【緊張型頭痛(きんちょうがたずつう)】
肩こりを伴うことが多く、首や肩の筋肉の緊張から起こると考えられています。
[主な症状]
【片頭痛】
頭の片側、目のまわりやこめかみがズキズキとします。光や音に敏感になり、吐き気やおう吐を伴うこともあります。頭痛の前に、目の前がチカチカしたりまぶしさを感じるなどの「前兆」がある人もいます。
【群発頭痛】
季節の変わり目などある一定の時期に、片側の目がえぐられるように激しく痛み、数10分から2、3時間続きます。就寝時に痛みが起こる例も少なくありません。
【緊張型頭痛】
ほかのタイプの頭痛に比べると鈍い、しめつけられるような痛みが続きます。首筋や肩の張りとともに痛みを感じることも多く、精神的ストレスやパソコンに長時間向かうことなどが影響することも考えられます。
[検査や治療について]
症状がひどい場合、長く症状を抱えていて改善しない場合は、神経内科、脳神経外科などを受診してください。
【片頭痛】
血管を収縮させたり三叉神経に作用するトリプタン系薬剤や消炎鎮痛剤を使い、痛みを抑えます。痛みの頻度や程度がひどいときは、予防的な薬を服用することもあります。
【群発頭痛】
消炎鎮痛剤では効果がないことが多く、スマトリプタンの注射、純酸素の吸入が有効です。予防薬として血管を広げ血圧を下げるカルシウム拮抗剤を使うこともあります。
【緊張型頭痛】
消炎鎮痛剤や、筋肉の緊張をほぐす筋弛緩剤(きんしかんざい)、抗不安剤などを服用します。
[予防法]
【片頭痛】
規則正しい生活を心がけ、お酒、長時間の入浴は避けます。予防的な薬を飲むこともできますが、長期間、頻繁に使用すると、かえって頭痛が続くようになることもあるので注意が必要です。
【群発頭痛】
痛みの出ている時期は、アルコールは飲まないようにします。
【緊張型頭痛】
体を暖めるように心がけ、ストレッチや体操、マッサージで、体のこりをほぐすようにします。
[受診に適した診療科]
内科、神経内科
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